共有名義の空き家の固定資産税を支払う方とは?トラブル回避の方法も解説!

共有持分売却窓口のお役立ちブログ

新井 一毅

筆者 新井 一毅

不動産キャリア22年

共有名義の空き家の固定資産税を支払う方とは?トラブル回避の方法も解説!

所有している不動産が空き家でも、毎年固定資産税が課されます。
空き家が共有名義の場合は、共有者で認識をそろえておかないと、トラブルが起きてしまうかもしれません。
そこで今回は、共有名義の空き家を所有されている方に向けて、固定資産税は誰が支払うのか解説します。

共有名義の空き家の固定資産税①誰が支払うのか

共有名義の空き家の固定資産税①誰が支払うのか

固定資産税は、不動産の所有者に毎年課される税金です。
不動産の使用状況にかかわらず課されるので、空き家の場合でも、毎年税金を納めなくてはなりません。
では、空き家の所有者が複数人いる共有名義の場合は、誰が固定資産税を支払うべきなのでしょうか。
固定資産税を請求される方や、支払われない場合に責任を負う方もあわせて、確認しておきましょう。

共有名義の空き家の固定資産税は誰が支払うのか

空き家が共有名義の場合、固定資産税は共有者全員で負担することが一般的です。
税額は共有者で均等に分けるのではなく、持分割合に応じて負担することが、民法によって定められています。
そのため、基本的に持分割合が多い方は税額が高くなり、持分割合が少ない方は税額が低くなります。

共有名義の空き家の固定資産税は誰が請求されるのか

共有名義の空き家の場合は、共有者全員が持分割合に応じた税額を納めることが一般的です。
ただし、固定資産税の納付書が共有者全員に届いて、それぞれが納めるわけではありません。
固定資産税の納付書は代表者に届くので、代表者が全額を納めます。
そして、代表者以外の共有者は、それぞれの持分割合に応じた金額を代表者に支払います。
代表者の選出方法は自治体によって異なり、その物件に住んでいる方や持分の多い方、自治体に住民登録をしている方などが選ばれることが一般的です。

固定資産税が支払われない場合は誰が責任を負うのか

共有名義の不動産の固定資産税は、代表者に納付書が届き、共有者全員で負担します。
では、固定資産税が支払われなかった場合は、誰が責任を負うのでしょうか。
その場合に責任を負うのは、不動産の共有者全員です。
不動産の所有者には、等しく固定資産税の納税義務があるからです。
そのため、代表者に請求書が届くからといって、代表者が全責任を負うわけではありません。
もし、代表者が税金を滞納した場合は、共有者に請求が届きます。
それでも滞納すると、延滞金などのペナルティを科される可能性があるので、注意しましょう。

共有名義の空き家の固定資産税②考えられるトラブル

共有名義の空き家の固定資産税②考えられるトラブル

共有名義の空き家を所有していると、さまざまなトラブルが懸念されます。
固定資産税に関して多いのは、税金が支払われないトラブルです。
そこで、よくあるトラブルの例と解決方法を4つ、確認しておきましょう。

固定資産税が支払われないトラブル1:共有者が亡くなった

共有名義の空き家の共有者が亡くなり、固定資産税が支払われなくなることがあるでしょう。
その場合、固定資産税の納税義務は、共有名義の空き家を相続した方に引き継がれます。
相続人が固定資産税の支払い方法について知らない可能性もあるので、連絡を取って説明しましょう。

固定資産税が支払われないトラブル2:共有者が音信不通

共有者が音信不通だと、固定資産税の請求ができません。
その場合は、不在者財産管理人を選任して、その方に固定資産税を請求する方法があります。
不在者財産管理人とは、音信不通の方などの財産の管理や保存をする方のことです。
家庭裁判所の権限外行為許可を得ると、不在者に代わって遺産分割や不動産の売却などをおこなうことも可能です。
ただし、不在者財産管理人の選任には手間がかかるうえ、選任されても音信不通の共有者に支払い能力がない可能性があるので、注意しましょう。

固定資産税が支払われないトラブル3:理由なく支払われない

共有名義の空き家の固定資産税は、本来共有者が持分に応じた税額を支払うべきです。
しかし、なかには理由がないのに固定資産税を負担しない方がいるかもしれません。
その場合は、求償権を行使して、固定資産税の支払いを請求することが可能です。
求償権とは、債務などを代わりに弁済した方が、その返還を求める権利です。
たとえば、Aさんが固定資産税を支払わなくて代表者が代わりに納めた場合、代表者は内容証明郵便などを利用して、Aさんに立て替えた金額を請求できます。

固定資産税が支払われないトラブル4:代表者が納税していない

固定資産税に関するトラブルは、共有者が持分に応じた税額を支払わないことだけではありません。
請求書を受け取っている代表者が固定資産税を納めずに、トラブルになることも考えられます。
先述のとおり、代表者が税金を滞納すると共有者に請求が届き、延滞金などのペナルティを科される可能性があります。
そのような事態を防ぐためには、代表者としてたてる方が納税を任せても問題ない人物かどうか、しっかりと確認しておきましょう。

共有名義の空き家の固定資産税③トラブルが起こらない方法

共有名義の空き家の固定資産税③トラブルが起こらない方法

共有名義の空き家を所有していると、持分に応じた固定資産税が支払われず、トラブルになる可能性があります。
また、1つの不動産に共有者が複数人いると、ほかにもさまざまなトラブルの発生が懸念されます。
トラブルが起こらないようにするためには、根本的な対策をしたほうが良いかもしれません。
そこで、トラブルが起こらないようにするために有効な対策を3つ、確認しておきましょう。

トラブルが起こらない対策1:単独名義にする

トラブルへの不安を解消するための根本的な対策の1つは、空き家を単独名義にすることです。
単独名義にすれば、固定資産税の納税義務者は1人になるので、支払いをめぐるトラブルがなくなります。
空き家の所有者が1人になれば、共有者のあいだで発生するほかのトラブルに対する不安も、解消されるでしょう。
不動産を単独名義にする際は、ほかの共有者から持分を買い取ります。
その場合は、共有者の理解を得られるように、説明や話し合いを丁寧におこないましょう。

トラブルが起こらない対策2:共有関係から抜ける

共有名義の空き家に関するトラブルが起こらないようにするには、共有関係から抜ける方法も有効です。
そのためには、共有持分を買い取ってくれる方や、受け取ってくれる方を見つける必要があります。
ただし、第三者が共有持分を取得してもメリットはほぼないので、希望者を見つけることは難しいかもしれません。
一方、共有者には持分が増えるメリットがあるので、共有関係から抜けたいときは共有者に相談してみましょう。

トラブルが起こらない対策3:売却する

共有名義の空き家によるトラブルを防ぐ対策では、売却もおすすめです。
使っていない空き家でも、毎年固定資産税を支払わなくてはなりません。
また、空き家は放置していると老朽化が急速に進むので、適切な管理が必要です。
これらの税金や管理の負担を考えると、今後も空き家を使わない場合は、売却したほうが良いでしょう。
なお、共有名義の不動産を売却する際は、共有者全員の同意が必要です。
トラブルが起こらないように、共有者に売却の必要性をきちんと説明して、全員の理解を得てから手続きを進めましょう。

まとめ

空き家が共有名義の場合、固定資産税は誰が支払うのか、疑問に思うことがあるでしょう。
納税義務は共有者全員にあり、持分に応じて支払うことが一般的ですが、なかには支払わない方がいるかもしれません。
共有名義の不動産には、ほかにもさまざまなトラブルが懸念されるので、使う予定のない場合は売却も検討しましょう。


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